50代・60代からデザインを仕事にしたい人へ

その前に知っておいてほしい現実

最近、こんな相談を受けることが増えてきました。

「定年後の副業としてデザインをやりたい」
「老後も働けるスキルとしてWebデザインを学びたい」

将来の働き方を考え、スキルを身につけたいと考えることはとても前向きなことです。
しかし、デザインを仕事にするという点については、少しだけ厳しい現実があります。

夢を否定したいわけではありません。
むしろ、遠回りしないために知っておいてほしいことです。

デザイン業界は想像以上に競争が激しい

現在のデザイン業界では、毎年多くのデザイナーが誕生しています。
特にオンラインスクールの普及により、未経験からデザインを学ぶ人は増えています。

若いデザイナーは

・最新ツールに慣れている
・制作スピードが速い
・SNS発信に慣れている

といった特徴があります。
つまり、「デザインを学べばすぐ仕事になる」というほど簡単な世界ではありません。

発注者の心理という現実

あまり語られないことですが、発注者の心理も影響します。

例えば30代の事業者がデザインを依頼する場合、
自分よりかなり年上の人に依頼することに、少し距離を感じるケースもあります。

もちろん年齢だけで決まるわけではありません。
ただし、若いデザイナーと同じ条件で競争すると不利になる可能性もあります。

「定年後の副業として簡単」という誤解

デザインは作るだけの仕事ではありません。

・営業
・提案
・修正対応
・クライアント対応

など、ビジネスとしての活動が必要になります。
そのため、「定年後にゆったり副業」というイメージとは違うケースも多いのが現実です。

それでも年齢に関係なく可能性はある

ここまで読むと難しく感じるかもしれませんが、年齢に関係なく活躍している人もいます。

重要なのは、若いデザイナーと同じ土俵で戦わないことです。

定年後にデザインを仕事にしたいなら今からやっておくこと

定年後にデザインを仕事にしたい場合、
ツールの使い方だけではなく、仕事として成立させる準備が必要です。

例えば
① 人脈を作っておく
② 人生経験を活かせる分野を選ぶ
③ デザインの基礎力を徹底的に鍛える

こうした準備を学習と同時に進めていくことが重要です。

オンラインデザインコーチング創人塾では、
ツール操作だけでなく、仕事として成立させるための考え方や方向性も含めて指導しています。

特に年齢や経験は人それぞれ異なるため、
マンツーマンで状況に合わせた方向性を整理しています。

こんな人は年齢に関係なくデザインに向いています

これまで多くの学習者を見てきて、うまくいく人には共通点があります。

・コツコツ継続できる人
・人の話を素直に聞ける人
・人との関係を大切にできる人

デザインは地道な積み重ねの仕事です。
こうした姿勢がある人は、年齢に関係なく成長していきます。

最後に

デザインは年齢で決まる仕事ではありません。
ただし、簡単に副業として成立する仕事でもありません。

だからこそ、現実を知り、準備をして進めることが大切です。

定年後の働き方を考えている方にとって、
少しでも参考になれば幸いです。

筆者プロフィール

丸谷 香織 Kaori Maruya
Web・グラフィックデザイナー/ディレクター/創人塾Webデザインコーチ・リーダー


神奈川県横浜市出身。総合広告代理店で新規開拓営業を学び、その後ディスプレイデザイン会社で新規開拓営業・企画・デザイン・製作・現場施工を経験。2005年6月、フリーランスデザイナーとしてディスプレイデザイン・製作・施工を主軸に営業開始。初年度売上げ8桁達成で2006年10月法人成り、株式会社 Coconeil 設立。企業・店舗や団体・省庁などのイベントのWebデザイン・実装、ロゴデザイン、紙媒体のデザインと印刷を主軸に活動中。さらに近年では、駆け出しだった当時の自分を助けてくれた人たちへの恩返しの意味合いもあり、デザイン添削やアドバイスをする傍ら、複数のオンラインデザインスクールでデザインコーチ、講師としても活動。2025年3月、各分野のエキスパートたちとオンラインデザインスクール創人塾を開校、Webデザインコーチ・リーダーに就任。