【Illustrator & Photoshop】デザインの精度を劇的アップ!「ガイド」を使いこなそう

「なんだかデザインがしっくりこない」「要素の配置がバラバラに見える」
デザインをしていると、こんな悩みにぶつかることはありませんか?Adobe IllustratorやPhotoshopでクオリティの高いデザインを目指すなら、避けては通れないのが「ガイド」の活用です。

「ガイドって、あの青い線のこと?」「なんとなく使っているけど、実はよく分かっていない」という方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、オンラインデザインスクール創人塾が、IllustratorとPhotoshopでデザインをする際に、なぜガイドが重要なのか、そしてガイドを使いこなすことのメリットを徹底解説します!

ガイドとは?デザインにおける縁の下の力持ち

ガイドとは、その名の通り、デザイン制作を「ガイド」してくれる補助線です。オブジェクトを正確に配置したり、要素間のバランスを整えたりする際の目安となります。

  • Illustratorのガイド: ベクターベースのIllustratorでは、ロゴやイラスト、印刷物など、ピクセルに依存しない精密なレイアウトが求められる場面で特に役立ちます。
  • Photoshopのガイド: 画像編集がメインのPhotoshopでも、Webデザインのレイアウトやバナー作成、写真のトリミングなど、要素の配置を正確に行いたい場合に非常に有効です。

これらのガイドは、最終的なデザインには表示されないため、安心して活用できます。

なぜガイドが重要?ガイドを使うメリット

では、具体的にガイドを使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか?

レイアウトの精度が格段に向上する

ガイドを引くことで、オブジェクトをミリ単位で正確に配置できます。「なんとなくこの辺かな?」という曖昧な配置がなくなり、プロフェッショナルな印象のデザインに仕上がります。特に、左右対称のデザインや、等間隔に要素を並べたい場合に威力を発揮します。

要素の整列と均等配置が簡単に

複数のテキストボックスや画像を配置する際、ガイドがあればそれらを美しく整列させることが容易になります。また、要素間の余白(マージン)を均等に保つことも簡単になり、デザインに安定感と統一感が生まれます。

作業効率がアップする

一度ガイドを設定してしまえば、あとはそれに沿ってオブジェクトを配置するだけ。何度も位置を調整し直す手間が省け、作業時間を大幅に短縮できます。特に、繰り返し同じレイアウトパターンを使用する場合などに効果的です。

デザインの一貫性を保てる

複数のページや画面にまたがるデザインプロジェクトの場合、ガイドラインを共通化することで、デザイン全体の一貫性を保つことができます。これにより、ユーザーにとって見やすく、理解しやすいデザインを提供できます。

黄金比やグリッドシステムなど、デザインの基本原則を意識しやすくなる

ガイドを活用することで、黄金比や三分割法といったデザインの基本原則に基づいたレイアウトを意識しやすくなります。また、Webデザインでよく用いられるグリッドシステムも、ガイドを効果的に使うことで簡単に構築できます。

ガイドを使いこなすための第一歩

ガイドの重要性をご理解いただけたでしょうか? 具体的なガイドの作成方法や操作方法は、IllustratorとPhotoshopで若干異なりますが、基本的な考え方は共通です。

  • 定規(ルーラー)からドラッグして作成:最も基本的な作成方法です。表示メニューから定規を表示し、水平または垂直の定規からドラッグすることで、任意の位置にガイドを引けます。
  • 数値で指定して作成:より正確な位置にガイドを引きたい場合は、数値で指定することも可能です。
  • ガイドのロック・解除・表示・非表示:作業中に誤ってガイドを動かしてしまわないようにロックしたり、一時的に非表示にしたりする機能も活用しましょう。
  • スマートガイドの活用:オブジェクトを移動したり、サイズ変更したりする際に、他のオブジェクトやアートボードの端などに自動的に吸着してくれる「スマートガイド」も非常に便利です。

ガイドを制する者はデザインを制す!

今回は、IllustratorとPhotoshopにおけるガイドの重要性とメリットについて解説しました。

ガイドは、決して目立つ存在ではありませんが、デザインのクオリティを左右する非常に重要な要素です。「なんとなく」のデザインから脱却し、より洗練されたプロフェッショナルなデザインを目指すために、ぜひガイドを積極的に活用してみてください。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてくればガイドなしのデザインは考えられなくなるはずです。

創人塾では、IllustratorやPhotoshopの基本操作から、プロのデザイナーが実践しているテクニックまで、幅広く学ぶことができます。「デザインスキルを基礎からしっかり身につけたい」「もっと効率的にクオリティの高いデザインを作りたい」という方は、ぜひ一度、創人塾のオンライン講座をチェックしてみてください。ガイドを使いこなし、あなたのデザインを次のレベルへと引き上げましょう!

創人塾の詳細はこちら

筆者プロフィール

丸谷 香織 Kaori Maruya
Web・グラフィックデザイナー/ディレクター/創人塾Webデザインコーチ・リーダー


神奈川県横浜市出身。総合広告代理店で新規開拓営業を学び、その後ディスプレイデザイン会社で新規開拓営業・企画・デザイン・製作・現場施工を経験。2005年6月、フリーランスデザイナーとしてディスプレイデザイン・製作・施工を主軸に営業開始。初年度売上げ8桁達成で2006年10月法人成り、株式会社 Coconeil 設立。企業・店舗や団体・省庁などのイベントのWebデザイン・実装、ロゴデザイン、紙媒体のデザインと印刷を主軸に活動中。さらに近年では、駆け出しだった当時の自分を助けてくれた人たちへの恩返しの意味合いもあり、デザイン添削やアドバイスをする傍ら、複数のオンラインデザインスクールでデザインコーチ、講師としても活動。2025年3月、各分野のエキスパートたちとオンラインデザインスクール創人塾を開校、Webデザインコーチ・リーダーに就任。