Webページ制作の第一歩!HTMLとCSSの役割と簡単な調べ方

インターネットで毎日たくさんのWebページを見ていますよね。これらのページが一体どんな仕組みで表示されているのか、不思議に思ったことはありませんか?実は、ほとんどのWebページは「HTML(エイチティーエムエル)」と「CSS(シーエスエス)」という2つの言語の組み合わせで作られています。

「なんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、ご安心ください!

今回は、Webページ制作の基本となるHTMLとCSSの役割分担と、これから学んでみたいという初心者の方に向けて、その調べ方のヒントを分かりやすく解説します。この記事を読めば、Webページの裏側が少し見えてきて、Web制作への興味がさらに深まるはずです。

HTMLとは?Webページの骨組みを作る言語

まずHTMLについてご説明します。HTMLとはHyperText Markup Language(ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ)の略で、Webページの「骨組み」を作るための言語です。家を建てる時、まず柱を立てたり壁の場所を決めたりしますよね?HTMLはそれに似ていて、Webページに表示される文字、画像、リンクなどの部品を「これは見出しです」「これは段落です」「ここに画像を置きます」というように、それぞれの要素が何であるか意味づけをし、構造を定義する役割を担います。

例えば、

  • <p>というタグで囲まれた部分は「段落(Paragraph)」
  • <img>というタグは「画像(Image)」
  • <a>というタグは「リンク(Anchor)」 といった具合に、様々な「タグ」を使って文章の構成や情報の配置を決めていきます。

HTMLだけで作られたWebページは、まるで骨組みだけの家のように、情報は表示されますが、見た目はとてもシンプルで装飾がありません。

CSSとは?Webページを美しく装飾する言語

次にCSSについてです。CSSとはCascading Style Sheets(カスケーディング スタイル シート)の略で、HTMLで作られた骨組みに対して「見た目」を整えるための言語です。先ほどの家の例で言えば、壁紙の色を塗ったり、家具をオシャレに配置したり、庭をデザインしたりする「内装」や「外装」の役割を果たします。

CSSを使うことで、

  • 文字の色や大きさを変える
  • 背景に色や画像を指定する
  • 要素の配置を細かく調整する(横並びにするなど)
  • マウスが乗った時の動き(アニメーション)を加える など、Webページをユーザーにとって見やすく、魅力的なデザインに仕上げることができます。

HTMLで作られたシンプルな情報も、CSSの力で見違えるほど美しく、そして使いやすく変身するのです。

HTMLとCSSの切っても切れない関係

ここまで読んでいただくと、HTMLとCSSがそれぞれ異なる役割を持っていることがお分かりいただけたかと思います。

  • HTML: Webページの構造や内容を定義する(骨組み)。
  • CSS: HTMLで作られた要素の見た目や装飾を指定する(デザイン)。

この2つは、いわば二人三脚のような関係です。HTMLがなければCSSはその力を発揮する対象がなく、CSSがなければHTMLで作られたページは情報の羅列でしかありません。HTMLでしっかりと構造を作り、その構造に対してCSSで見た目を整える。この連携プレーによって、私たちが普段目にするような、情報が整理されていて見た目も美しいWebページが完成するのです。

HTMLとCSSの調べ方・学習方法(初心者向け)

「HTMLとCSSについて、もっと詳しく知りたい!」「自分でも作ってみたい!」と思った方のために、初心者向けの調べ方や学習方法をいくつかご紹介します。わたしは3で学習、現在も4をフル活用しています。

  1. オンライン学習サイト: 最近では、ゲーム感覚でHTMLやCSSの基礎を学べるオンライン学習サイトがたくさんあります。イラストや実際のコード入力画面を見ながら、自分のペースでインタラクティブに学習を進められるのが特徴です。(例えばProgateやドットインストールといったサイトがあります)短い動画で解説してくれるサービスも人気です。
  2. リファレンスサイト: 「このタグはどういう意味だっけ?」「このCSSプロパティで何ができるんだっけ?」と疑問が出てきたときに頼りになるのがリファレンスサイトです。MDN Web Docs(Mozilla Developer Network)は、Web技術に関する情報が網羅されており、世界中の開発者に利用されています。最初は難しく感じるかもしれませんが、特定の情報を調べる際には非常に役立ちます。
  3. 書籍: HTMLとCSSの入門書もたくさん出版されています。図解が多く、基礎から体系的に学びたいという方には書籍が向いているかもしれません。自分のレベルに合った分かりやすそうな本を選んでみましょう。
  4. ブラウザの検証ツール(デベロッパーツール): 実は、今あなたが見ているこのWebページも、HTMLとCSSでできています。Google ChromeやFirefoxなどの主要なブラウザには、「検証ツール」または「デベロッパーツール」と呼ばれる機能が標準で備わっています。Webページ上で右クリックして「検証」や「要素を調査」などを選ぶと、そのページのHTML構造や適用されているCSSを直接見ることができます。どのように作られているのかを実際に確認できるので、学習の助けになります。
  5. 実際に書いてみること: そして何よりも大切なのは、実際に自分でコードを書いてみることです。最初は簡単な見出しや段落を表示させるだけでも構いません。少しずつできることを増やしていくことで、理解が深まり、Web制作の楽しさを実感できるでしょう。

HTMLとCSSを学んでWeb制作の世界へ踏み出そう

HTMLとCSSは、Webページ制作における最も基本的な技術であり、Webデザイナーやフロントエンドエンジニアを目指す上で避けては通れない道です。最初は覚えることが多く感じるかもしれませんが、その仕組みが分かってくると、まるでパズルを組み立てるように、自分の手でWebページを作り上げていく面白さに気づくはずです。

オンラインデザインスクール創人塾のWebデザイン関連コースでも、もちろんこのHTMLとCSSの基礎から、実践的なWebサイト制作スキルまで丁寧に指導しています。一人で学ぶのが不安な方、プロの指導を受けたい方は、ぜひ私たちの講座も検討してみてください。

オンラインデザインスクール創人塾では、HTMLとCSSの基礎はもちろん、デザインカンプ作成からコーディングまで、プロのWebデザイナーに必要なスキルを網羅的に学べるコースを提供しています。「Webサイトを自分で作れるようになりたい」「Web業界で活躍したい」というあなたの夢を、創人塾が全力でサポートします。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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筆者プロフィール

丸谷 香織 Kaori Maruya
Web・グラフィックデザイナー/ディレクター/創人塾Webデザインコーチ・リーダー


神奈川県横浜市出身。総合広告代理店で新規開拓営業を学び、その後ディスプレイデザイン会社で新規開拓営業・企画・デザイン・製作・現場施工を経験。2005年6月、フリーランスデザイナーとしてディスプレイデザイン・製作・施工を主軸に営業開始。初年度売上げ8桁達成で2006年10月法人成り、株式会社 Coconeil 設立。企業・店舗や団体・省庁などのイベントのWebデザイン・実装、ロゴデザイン、紙媒体のデザインと印刷を主軸に活動中。さらに近年では、駆け出しだった当時の自分を助けてくれた人たちへの恩返しの意味合いもあり、デザイン添削やアドバイスをする傍ら、複数のオンラインデザインスクールでデザインコーチ、講師としても活動。2025年3月、各分野のエキスパートたちとオンラインデザインスクール創人塾を開校、Webデザインコーチ・リーダーに就任。