【2025年最新版】なぜ今、Web制作はWordPressが主流なのか?—W3Techsの統計データから読み解く
かつてWebサイトの制作といえば、HTMLやCSS、JavaScriptを一から手書きする「手打ち」や、Adobe Dreamweaverのようなオーサリングソフトを使って構築するのが一般的でした。わたし自身も長年Adobe Dreamweaverを愛用していました。しかし現在では、WordPressがWeb制作の主流となっています。その背景には、単なる利便性だけでなく、SEOに強い構造や高いカスタマイズ性、そして圧倒的な市場シェアといった理由があります。
WordPressの圧倒的な市場シェア
最新の統計によると、全Webサイトの43.5%がWordPressを使用しており、CMS市場においては61.3%のシェアを占めています。これは、CMSを利用しているウェブサイトのうち、約3サイトに2サイトがWordPressを採用していることを意味します。さらに、日本国内においては、WordPressのCMS市場シェアは83.0%に達しています。これは、日本語を使用するウェブサイトの中で、CMSを利用しているサイトのうち、約8割以上がWordPressを採用していることを示しています。
(出典:w3techs)
なぜWordPressが選ばれるのか?
1. SEOに強い構造
WordPressは、もともとブログ用に開発されたCMSであり、情報発信に最適化された設計がされています。そのため、検索エンジン最適化(SEO)においても強みを持っています。具体的には、セマンティック(コンピュータに文書や情報がもつ意味を正確に理解させること)なHTML構造、モバイルフレンドリーなデザイン、ページの読み込み速度の最適化、構造化データの導入が容易であることなどが挙げられます。これらの要素は、Googleが推奨するSEOのベストプラクティスに合致しており、検索結果での上位表示に寄与します。
2. 高いカスタマイズ性と拡張性
WordPressは、豊富なテーマやプラグインが用意されており、ノーコードでも多様なサイト構築が可能です。さらに、PHPやCSSの知識があれば、テーマのカスタマイズや独自機能の追加も容易に行えます。この柔軟性は、クライアントの多様なニーズに応えるうえで大きな強みとなります。
3. ユーザーフレンドリーな管理画面
WordPressの管理画面は直感的で使いやすく、専門的な知識がなくてもコンテンツの更新や管理が可能です。これにより、クライアント自身がサイトの運用を行いやすくなり、保守・運用コストの削減にもつながります。
創人塾で学べる実践的なWordPressスキル
創人塾では、実務で通用するWordPressのカスタマイズスキルをマンツーマンで指導しています。使用するテーマは、実務でも多く使われている「Lightning」。このテーマをベースに、デザイン要件に合わせたテーマ調整、CSS・PHPでの機能カスタマイズ、SEO対策や高速化設定、クライアントとの要件定義〜納品までの一連の流れなど、現場基準のスキルを身につけることができます。
まとめ:今の時代のWeb制作に「WordPress力」は欠かせない
Web制作の基礎であるHTMLやCSSは、今でも重要な知識です。しかし、実務で通用する“仕事としてのスキル”を求めるなら、WordPressの理解とカスタマイズ力は必須です。情報発信力・SEO・拡張性・運用性のすべてを備えたWordPressを使いこなすことで、提案力も仕事の幅も大きく広がります。創人塾で、現場の視点に立った実践的なWordPressスキルを一緒に身につけませんか?
創人塾はあなたのデザインキャリアをしっかりサポートします。
筆者プロフィール
丸谷 香織 Kaori Maruya
Web・グラフィックデザイナー/ディレクター/創人塾Webデザインコーチ・リーダー
神奈川県横浜市出身。総合広告代理店で新規開拓営業を学び、その後ディスプレイデザイン会社で新規開拓営業・企画・デザイン・製作・現場施工を経験。2005年6月、フリーランスデザイナーとしてディスプレイデザイン・製作・施工を主軸に営業開始。初年度売上げ8桁達成で2006年10月法人成り、株式会社 Coconeil 設立。企業・店舗や団体・省庁などのイベントのWebデザイン・実装、ロゴデザイン、紙媒体のデザインと印刷を主軸に活動中。さらに近年では、駆け出しだった当時の自分を助けてくれた人たちへの恩返しの意味合いもあり、デザイン添削やアドバイスをする傍ら、複数のオンラインデザインスクールでデザインコーチ、講師としても活動。2025年3月、各分野のエキスパートたちとオンラインデザインスクール創人塾を開校、Webデザインコーチ・リーダーに就任。