WordPressを強化!タイプ別・定番おすすめプラグイン集(2025年版)

WordPressサイトの機能を拡張し、より快適で安全なものにするために欠かせない「プラグイン」。しかし、その種類の多さから「具体的にどのプラグインを選べばいいの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、2025年5月現在の情報に基づき、様々な目的別に分類した定番のおすすめWordPressプラグインをご紹介します。それぞれのプラグインが持つ主な機能や特徴を解説しますので、あなたのサイトに必要なものを見つける手助けとなれば幸いです。

なお、プラグインを選ぶ際の基本的な考え方や注意点については、別記事「WordPressサイトを成功に導く!プラグインの賢い選び方と安全な導入・管理のコツ」で詳しく解説していますので、こちらもぜひ合わせてお読みください。最適なプラグインを選ぶためには、まず選び方の基本を理解することが大切です。

タイプ別!おすすめWordPressプラグイン (2025年5月現在)

ここでは、多くのWordPressサイトで導入が検討される代表的なプラグインを、機能のタイプ別に分けてご紹介します。ただし、これらはあくまで一例であり、あなたのサイトの目的、利用しているテーマやサーバー環境、そしてご自身のスキルレベルによって最適なプラグインは異なります。必ずご自身で情報を確認し、テスト環境で試してから導入するようにしてください。

セキュリティ対策

Webサイトを不正アクセスやマルウェア、スパムから守るためには、セキュリティ対策プラグインの導入が不可欠です。

  • SiteGuard WP Plugin 日本国内で開発されている人気のセキュリティプラグインです。管理ページへのアクセス制限、ログイン試行回数の制限、画像認証、コメントスパム対策など、日本語で分かりやすく設定できる基本的なセキュリティ機能が網羅されています。初心者にも扱いやすいのが特徴です。
  • Wordfence Security 世界的に利用者が多い高機能なセキュリティプラグインです。不正侵入検知・防御システム(WAF)やマルウェアスキャナ、二要素認証など、多岐にわたる保護機能を提供します。無料版でも多くの機能が利用可能です。
  • reCAPTCHA (Google) によるスパム対策: Googleが提供するボット判別システムです。お問い合わせフォーム、ログインページ、コメント欄などへのスパム行為を効果的に防ぎます。
    • 導入のポイント: 「Contact Form 7」や「WPForms」といった多くのフォームプラグインがreCAPTCHA連携機能を持っています。また、「Advanced noCaptcha & invisible Captcha (v2 & v3)」のような専用プラグインを使えば、ログイン画面などより広範囲に適用できます。
    • 備考: reCAPTCHAにはいくつかのバージョンがあります。サイトの使い勝手も考慮して選択しましょう。
  • Akismet Anti-Spam WordPressに初期インストールされていることも多い、Automattic社提供のスパムコメントフィルタープラグインです。APIキーを取得(個人利用は無料の場合あり)して有効化することで、コメントやトラックバックのスパムを自動的に振り分けてくれます。

バックアップ

予期せぬサーバー障害や操作ミス、ハッキング被害などに備え、サイトのデータ(ファイルとデータベース)を定期的にバックアップしておくことは非常に重要です。

  • UpdraftPlus WordPress Backup Plugin 最も人気のあるバックアッププラグインの一つです。手動またはスケジュールによる自動バックアップが可能で、Dropbox、Google Drive、Amazon S3など多様な外部ストレージにバックアップデータを保存できます。復元作業も比較的簡単に行えます。
  • BackWPup こちらも多機能で信頼性の高いバックアッププラグインです。詳細なバックアップ設定が可能で、様々な保存形式や保存場所に対応しています。

SEO対策

検索エンジンからの評価を高め、サイトへのアクセスを増やすための内部SEO(検索エンジン最適化)対策を支援します。

  • Rank Math SEO 近年急速にユーザーを増やしている高機能かつ軽量なSEOプラグインです。設定ウィザードが分かりやすく、メタタグ設定、XMLサイトマップ作成、コンテンツ分析、リダイレクト管理、構造化データマークアップ支援など、SEOに必要な多くの機能を網羅しています。無料版でも非常に多機能です。
  • Yoast SEO 長年にわたりWordPressのSEOプラグインの定番として広く利用されてきました。Rank Mathと同様に、メタタグ設定やXMLサイトマップ作成、コンテンツのSEOスコアや可読性のチェック機能などが充実しています。

お問い合わせフォーム

サイト訪問者が気軽に連絡を取れるように、お問い合わせフォームを設置します。

  • Contact Form 7 シンプルでありながら非常に柔軟性が高く、長年多くのWordPressサイトで利用されている定番のフォーム作成プラグインです。HTMLやCSSの知識があれば、デザインのカスタマイズも自由に行えます。reCAPTCHAとの連携も容易です。
  • WPForms ドラッグ&ドロップの直感的なインターフェースで、初心者でも簡単に見栄えの良いフォームを作成できます。無料版(Lite)と、より高機能な有料版があります。こちらもreCAPTCHAに対応しています。

画像最適化(圧縮)

Webサイトの表示速度はユーザー体験やSEOに大きく影響します。画像ファイルを圧縮して軽量化することで、ページの読み込み速度を改善します。

  • EWWW Image Optimizer WordPressに画像をアップロードする際に自動的に圧縮してくれるプラグインです。既にアップロード済みの画像も一括で最適化できます。画質をほとんど損なわずにファイルサイズを削減できます。
  • Smush こちらも人気の画像圧縮・最適化プラグインです。画像の遅延読み込み(Lazy Load)機能も備えており、さらなる表示速度向上に貢献します。

キャッシュ(サイト高速化)

一度アクセスされたページのデータを一時的に保存(キャッシュ)しておき、次回以降のアクセス時にそのキャッシュから表示することで、サーバーの負荷を軽減し、ページの表示速度を向上させます。

  • WP Super Cache WordPressの開発元であるAutomattic社が提供しているプラグインで、設定が比較的シンプルで初心者にも扱いやすいです。
  • LiteSpeed Cache LiteSpeed Webサーバーを利用している環境であれば、非常に高いパフォーマンスを発揮するキャッシュプラグインです。サーバー環境を確認の上、利用を検討しましょう。

その他(必要に応じて)

上記以外にも、サイトの目的や運営スタイルに応じて役立つプラグインは多数あります。

  • Table of Contents Plus (または類似の目次生成プラグイン): 長文の記事を読む際に、自動で目次を生成し、記事冒頭に表示してくれます。ユーザーが目的の情報にアクセスしやすくなります。ブロックエディタに対応した目次ブロックを提供するプラグインも増えています。
  • XML Sitemaps (Google XML Sitemapsなど): 検索エンジンがサイトのコンテンツを効率的にクロールできるように、XML形式のサイトマップを自動生成・更新します。(ただし、現在主流のSEOプラグインの多くは、この機能を内包しています)

プラグインを選ぶ上での最終確認ポイント

気になるプラグインを見つけたら、すぐに本番サイトに導入するのではなく、以下の点を再確認しましょう。

  • テスト環境での事前確認は必須: 可能であれば、必ずテスト環境でプラグインの動作確認、他のプラグインやテーマとの相性チェックを行ってください。
  • 必要最低限の導入を心がける: プラグインは便利ですが、入れすぎはサイトのパフォーマンス低下や競合リスクを高めます。本当に必要な機能か、他のプラグインで代替できないかをよく考えましょう。

これらのポイントについては、「プラグインの賢い選び方」の記事でより詳しく解説していますので、そちらもご参照ください。

これらのプラグインを参考に、あなたのサイトを最適化しよう!

今回ご紹介したプラグインは、数あるWordPressプラグインの中でも特に多くのユーザーに支持され、安定した動作実績のあるものが多いです。しかし、最も大切なのは、あなたのサイトの目的とニーズに合っているかどうかです。この記事や「選び方」の記事を参考に、プラグインの情報を吟味し、テストを重ねながら、あなたのWordPressサイトをより魅力的で、より使いやすく、より安全なものへと育てていってください。


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筆者プロフィール

丸谷 香織 Kaori Maruya
Web・グラフィックデザイナー/ディレクター/創人塾Webデザインコーチ・リーダー


神奈川県横浜市出身。総合広告代理店で新規開拓営業を学び、その後ディスプレイデザイン会社で新規開拓営業・企画・デザイン・製作・現場施工を経験。2005年6月、フリーランスデザイナーとしてディスプレイデザイン・製作・施工を主軸に営業開始。初年度売上げ8桁達成で2006年10月法人成り、株式会社 Coconeil 設立。企業・店舗や団体・省庁などのイベントのWebデザイン・実装、ロゴデザイン、紙媒体のデザインと印刷を主軸に活動中。さらに近年では、駆け出しだった当時の自分を助けてくれた人たちへの恩返しの意味合いもあり、デザイン添削やアドバイスをする傍ら、複数のオンラインデザインスクールでデザインコーチ、講師としても活動。2025年3月、各分野のエキスパートたちとオンラインデザインスクール創人塾を開校、Webデザインコーチ・リーダーに就任。