「デザイン力だけじゃ稼げない」理由

フリーランスや副業で成功するために必要な“もう一つの力”

近年、Webデザインやグラフィックデザインのスキルを身につけて「フリーランスとして独立したい」「副業でデザインの仕事をしたい」と考える方が増えています。それに伴って、オンラインスクールや講座も増え、「アプリケーションの操作方法」や「デザインの基礎知識」を数ヶ月で学べるというサービスも多く見られるようになりました。

けれど――、それだけでは、実際に仕事を得て稼ぐことは難しいというのが、現場で多くのデザイナーを見てきた私の実感です。

スキルを学んだだけでは「仕事にならない」現実

デザインツールを使いこなせるようになった、配色やレイアウトの基礎も学んだ。それなのに、仕事が取れない。副業が始められない。

なぜでしょうか?

それは、「自分のスキルを誰かに買ってもらうための力=営業力・発信力・提案力」が欠けているからです。どんなに素敵なポートフォリオを作っても、それを見つけてもらえなければ意味がありません。クライアントに信頼してもらえるようなやり取りができなければ、契約にもつながりません。フリーランスや副業として活動するには、スキルを「商品」として自分を売り込む力が必要なのです。

「いいものを作れば売れる」は通用しない

これは、プロダクトでも同じです。どんなに良い商品でも、存在を知ってもらい、欲しいと思ってもらい、信頼してもらえなければ、売れません。

フリーランスも同じです。「いいデザインができる=仕事が取れる」わけではありません。むしろ、仕事を受ける段階ではデザインの中身よりも「信頼できる人かどうか」が重視されるケースが多いのです。では、どうやって信頼を築き、選ばれる存在になれるのでしょうか?

フリーランスや副業デザイナーが身につけるべき力とは?

デザインスキルに加えて、以下のような力が求められます。

  • 発信力:SNSやブログで日々の取り組みや考えを発信し、見つけてもらう力
  • 営業力:自分を客観視し、相手に伝わる形でスキルを提案する力
  • 提案力:ただ言われたことをやるのではなく、相手の目的に応じた提案ができる力
  • コミュニケーション力:信頼されるやり取りや、安心感を与える説明ができる力
  • 実務対応力:納期、修正対応、請求など、仕事として成立させるための基本的な対応スキル

これらは、実際に「仕事をする現場」でしか身につきにくい力です。

創人塾では「現場で通用するスキル」を育てます

創人塾では、ツールの操作や知識を学ぶだけでなく、「実際にクライアントとやりとりし、課題に取り組む」という実務に近い形で学んでもらいます。それによって、実際にフリーランスや副業で活動する際に必要となる、発信・提案・コミュニケーションの力も自然と身についていきます。

「学んだのに仕事にならない…」とならないために。「デザイン力だけじゃ稼げない」という現実から目をそらさないでくださいね。

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筆者プロフィール

丸谷 香織 Kaori Maruya
Web・グラフィックデザイナー/ディレクター/創人塾Webデザインコーチ・リーダー


神奈川県横浜市出身。総合広告代理店で新規開拓営業を学び、その後ディスプレイデザイン会社で新規開拓営業・企画・デザイン・製作・現場施工を経験。2005年6月、フリーランスデザイナーとしてディスプレイデザイン・製作・施工を主軸に営業開始。初年度売上げ8桁達成で2006年10月法人成り、株式会社 Coconeil 設立。企業・店舗や団体・省庁などのイベントのWebデザイン・実装、ロゴデザイン、紙媒体のデザインと印刷を主軸に活動中。さらに近年では、駆け出しだった当時の自分を助けてくれた人たちへの恩返しの意味合いもあり、デザイン添削やアドバイスをする傍ら、複数のオンラインデザインスクールでデザインコーチ、講師としても活動。2025年3月、各分野のエキスパートたちとオンラインデザインスクール創人塾を開校、Webデザインコーチ・リーダーに就任。